中小企業の営業会社。
事務員さんが定年で退職し、中途採用で45歳の男性を採用
ところが……初日から衝撃の一言。
「ぼくは仕事嫌いなんです。家で寝ていたい。」
人手不足でただでさえバタバタしているときに、出勤初日でこの発言。
そりゃー誰だってイラっときますよね。
そして一か月後。
夏の涼しい朝のこと。
事務所はまだエアコンをつけていなかったのですが、
彼が来るなり――
「あー暑い、暑くて死にそうだ!」
確かに社員みんな「少し暑いな」とは思っていたけれど、
彼の言葉にはトゲがあって、嫌味に聞こえてしまう…。
やっと採用したと思えば、まさかの究極KYくん。
結局、3か月の試用期間で辞めてもらうことに
以前の私なら
「変わらない人は変わらない。辞めてもらうのが一番」と思っいた。
でもコーチングやEQリーダーシップを学んでみると――
究極KYくんを“スーパー社員”に変えるのは難しくても、
周りを不快にさせる発言を減らすことはできたかもしれない、
と思えるようになった。
そして気づいたのは、
これは会社にとっても本人にとっても大きな 機会ロス だということ。
- 会社側 → 人手不足の中やっと採用したのに、戦力になる前に手放すはめになる。
- 本人側 → 45歳でせっかく掴んだ再就職のチャンスを、自分の発言で失ってしまう。
EQリーダーシップでできること
人材育成って、単に「仕事を覚えさせる」だけじゃなく、
“人との関わり方”を整えてあげることでもあるんですよね。
究極KYくんを育てきれなかったのは、
会社にとっても本人にとっても大きな機会ロス。
でも、もしEQリーダーシップを使って関わっていたら、
「辞めるしかない人材」から
「少なくとも不快にさせない人材」には変えられたかもしれない。
あなたの職場にも、“究極KYくん”いませんか?